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秋の渡りのシーズン到来

2016年9月24日土曜日
猛暑もひと段落してほんの少し秋の気配を感じてきたので、タカの渡りが始まっているのではないかと思い、佐世保市の烏帽子岳に行ってみることにした。
7時に到着して準備を始めようと車から降りた。
既に3人ほどのバーダーがカメラを構えているのが目にとまった。
車の後ろからスコープを取り出したとき、鋭い羽音が耳元で聞こえ、黄色い物体が私たちを目掛けて飛んでくる。
身を翻して避けてはいるのだけれど、何度も何度も『攻撃』を受けるのだ。
犯人はキイロスズメバチだったのだが、本来であれば攻撃性は弱いはずである。
K子は悲鳴を上げながら展望台の方に逃げて行き、パーゴラの陰に身を寄せて隠れている。
昆虫の攻撃には慣れている私ではあるが、相手がスズメバチであれば話は別である。
以前にスズメバチに刺されて3日間寝込んだ経験がある私には、抗体ができているので『抗体の過剰反応』によって、最悪の場合死に至る可能性があるのである。
隙を見て車の中に逃げ込んで窓を閉めたのを見ていたのか、K子も走って来て乗り込んだ。
小一時間観察を続けたのだが、次々にやってくる車に攻撃を仕掛けていく。
「近くに巣があるのかな~?」
二人で様子を見ていたのだが、人が増えて攻撃目標が多くなってきたのを見計らって、やっとの思いで準備を始めた。
「知らん顔しとけば大丈夫だよ」
横のおじさんは言うのだけれど、こちらのはこちらの事情があるので作り笑顔でスルーしておいた。
8時を回った頃、大歓声とともにすぐ近くから60羽ほどのアカハラダカが舞い上がって、私たちの頭上で鷹柱を作り出した。
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昨年もここに来たのだが、こんなに近くで鷹柱を見たのは初めてである。
見事なタカ柱が南の方に流れていくのを見送ってしばらく待つと、数人が遠くの山の稜線を指差して
「あの白い雲のあたりに群れが飛んできている!」と叫んだ。
K子と見つめ合って大笑いしながら
「ほ~ら出た!あの白い雲って言う表現」
昨年も経験したことなのだけれど、周りになるのは全部『白い雲』なのである。
どの雲のことを言っているのか全くわからない表現が次々に飛び出すのがここの特徴のようである。
横から「どこですか?」と尋ねられたので、場の雰囲気に馴染むことも兼ねて
「あのモコモコっとした雲のあたりですよ」と
指さしながら答えて、周りの人達と大笑いした。
短時間の間に多くの群れを観察できたのに、欲を出して
「もう一度真上を通過してくれないだろうか?」
ものは言ってみるもので、しばらくして横に居たおじさんが
「真上!」と叫んだ。
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いつどこから現れたのだろうか?
肉眼でも羽の模様が確認できる距離で50羽ほどのアカハラダカが鷹柱を作るために旋回しだした。
「きゃー!鷹柱を真下から初めて見た!」
はしゃぐK子を抑えてスチールと動画を撮影することに専念した。
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興奮しているのは私も同じなのだけれど、ここは大人になって行動できた。
良い写真と動画が沢山撮影できたので、第二目標の雲仙の仁田峠への移動を早めて車に乗り込んだ。
「それにしてもすごかったね~」
車の中は尽きることのないアカハラダカの話題で持ちきりであった。
早い決断が良かったのか?昼頃には仁田峠から登山道を歩き出した。
あざみ谷に到着すると、ソウシチョウの姿はなく、代わりにヤマガラが常駐している状態であった。
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キビタキのメスは頻繁に飛んでくるのだけれど、オスの姿は時々確認できるほどである。
結構時間を持て余しているので、先週にここを訪れた時に出会った『まっちゃん』の話で盛り上がる。
(後日、その時の写真を送っていただいた)
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カケスの声は近くでするのだけれど、姿は見えず・・・。
クロツグミも一瞬横切ったきりで再び姿を見ることもなく。
コサメビタキだろうか?お触り程度に現れたけど、直ぐに居なくなる。
ここで綺麗なオオルリの登場となる。
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焦らして焦らして盛り上げ方を知っているかのような登場シーンではないか。
半分ブルーの幼鳥も時折姿を見せてくれる。
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途切れることのない鳥たちの飛来を存分に楽しんでいたら、辺は薄暗くなってきたのでこの日は引き上げることにした。
初めての雲仙温泉に浸かり、雲仙泊まりとなった。

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